フクイクたれ
3週間ほどまえ、盆栽用の梅を買いました。プラスチックの鉢がショボいのですが、ヘタに植え替えなぞして枯らしてしまっては更に残念なのでこのままで。異国で頑張れない軟弱アボカドと違い、雪をかぶっても花を咲かせる強い子ウメはお外でも平気。あっという間に満開に。ここまで咲いたのならさぞかし香りも良いだろうと思ったのですが、これが期待外れ。シベにくっつくほど鼻を近づけてもな~んにも匂いません。冬の冷たい空気が鼻...
View Article『カシタンカ / ねむい』
チェーホフの短編集から表題二作の感想を。『カシタンカ』は犬の名前です。街中で飼い主とはぐれた犬が動物の調教師に拾われ芸を仕込まれてステージに立つも、観客の中に飼い主を見つけて元の生活に戻るという話です。一読して持った感想は「この犬は擬人化されているのか?」でした。終始犬の主観で語られていてはいるものの、二足歩行をしたり服を着たりするでなし感覚や行動は犬そのものなのですが、今までに読んだ動物に人間の感...
View Articleさよならフィット
「それみたことか」ひとから言われたくないフレーズのトップ3のひとつです。あと3年乗るつもりだった車を急きょ買い替えることにしました。わたしにとって最後になるであろう新しい車。それなら乗りたい車に乗るのだ。甥っ子の友人Aさん。Aさんのコンパクトでオシャレなあの車です。まえから決めていました。それで、甥っ子に訊ねました。「で、どこ行けば買えるの?わたし買う。」すると「悪いことは言わない。あの車はやめたほ...
View Article『忘却の声』
忘却の声 アリス・ラプラントミステリーです。ジェニファーの親友アマンダが殺害され、手の指4本が切り落とされた姿で発見されます。直前にふたりの言い争う声を聞いたという証言と、手専門の外科医だったことからジェニファーに容疑がかかりますが、ジェニファーはアルツハイマーを発症しているため犯行時の記憶が曖昧で警察の聴取は進みません。63歳の元医師は親友を殺したのか?...
View Article『青い壺』
ひとりの陶芸家が焼き上げた青い壺が人々の間をめぐり、十年後に陶工の目前に再び姿を現すまでを描いた話。ロードノベルのようです。壺は偶然ともいえるいくつかの好条件のもと陶工自身も驚く快心の作となったものですが、一流の鑑定士をして12世紀の唐物と誤認せしめるほどの名品です。その価値が分かるひと、そうでないひとの、壺にかかわったひとたちの日常のひとこまを切り取りながら順に進む13話が語られています。まず青い...
View Articleアボカド
水栽培のヒヤシンスの根を思い描きアボカドの種を水に浸したのは去年の初夏。そして根気よく水を取り換えながら待つこと3か月。ようやく発根したものの、ひょろ長いのが1本だけ。そのうちにコブコブのいじけたような根っこも出てきました。ヒヤシンスの素直で大盤振る舞いの根とは大違い。線虫か回虫か、お腹の中に湧くワルい虫のようです。気持ち悪いので捨てようかとも思いましたが、よく見れば芽が出かかってもいることだし・・...
View Article生きるか死ぬかでギャングを卒業
最近観た映画3本です。まず『ハムレット』。監督、脚本、主演が英国の俳優ケネス・ブラナーによる1996年の映画です。時代が16世紀よりずいぶん後に設定されている他は原作に忠実でした(ヒマでしたので原作片手に一時停止しながら観ました。もちろん訳本と字幕付き映画です)もっともシェイクスピアですから台詞を変えてしまってはおもしろ味も半減ですが。ところで、どんなに悲劇の王子であろうが、むか~しむかしに読んだ子...
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